Q. ヲ格(対格)語尾が付く付かないの区別が全くつきません。ヲ格語尾が付くのは話の流れ上特定できる場合とのことですが、kim(誰)は特定できないのではないでしょか。

A. 確かにヲ格語尾の使い方はトルコ語学習者にとって厄介な問題です。
「ニューエクスプレストルコ語」では、動作の対象が特定されているもの(1.人名や地名を含む固有名詞、2.指示詞、3.〈指示詞+名詞〉、4.〈AのB〉、5.人称代名詞、6.〈名詞+人称語尾〉など)である場合と動作の対象を表す単語が動詞の直前にない場合にヲ格語尾を用いると説明しています。実際のところ動作の対象が特定されるものは、上の1~6に限りません。目前にあるものや言及済みのもの、一部の疑問詞もこれに該当します。
 Kimbekliyorsun? 誰を待っているの? 返答例:アリを待っている。
 Hangi kitabı okudun? どの本を読んだの? 返答例:この本を読んだ。
 Hangisini yıkadın? どちらを洗ったの? 返答例:そっちを洗った。
返答例からも明らかのように上に挙げた疑問詞は特定の人や物を尋ねているので、ヲ格語尾を用いることになります。

参考
 ニューエクスプレストルコ語 P.79, P.105

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