2つの完了形
Dİ完了形は、基本的に事態が発話時以前に成立したことを表しますが、Dİ完了形には、今はそうでないという現在とは切り離された事態を表すもの[過去]と過去の動きの結果現在につながっていることを表すもの[完了]があります。いずれも日本語では「~した」と訳されますが、否定文になると、過去は「~しなかった」、完了は「~していない」と訳されるのが普通です。
MİŞ完了形は、事態が発話時以前に成立したことを自分の判断を加えず、そのまま相手に伝えるときに用いられます。Dİ完了形が自らの既有知識に基づいて述べる用法であるのに対して、MİŞ完了形は何らかの証拠-話し手自身の観察や他者からの情報など-に基づいて述べる用法になります。
参考
ニューエクスプレストルコ語 p.66、p.78
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